合同会社と株式会社の違いについて④
2022/02/22
会社設立する際の法人形態の選択肢
合同会社と株式会社
お世話になっております。
前回まで3回に渡り、合同会社と株式会社の違いに関し、解説させて頂きましたが、今回が最後です。
まずは、前回までの記事をご覧下さい。
会社設立時に、法人の形態を株式会社にするか合同会社にするかを検討する際、結局どちらを選択すべきか迷う方も多いです。
前回までのコラムにおいて解説をさせて頂きました通り、合同会社と株式会社それぞれにメリット・デメリットがありますが、運営していく上では大きな違いは御座いません。
前回のコラムにおいて予告させて頂きましたが、結局、合同会社と株式会社のどちらを選択すべきか決定する際の決め手をお伝え致します。
※あくまでも、私個人のこれまでの経験上の感覚によるものですので、絶対的なものではございません。。
ズバリ、ポイントは、『聞こえ』です!
要するに、聞き馴染みがあるか否かです。
合同会社については日に日に耳にする回数が増え、実際に設立件数も増えていると思いますが、まだまだ株式会社のほうが合同会社よりも知名度(耳にする回数)は上だと思います。
また、「代表取締役」の方が「代表社員」よりも、知名度(耳にする回数)は上だと思います。
会社を設立した後、お客様やクライアントと挨拶をする際、名刺交換をする際等、会社名を伝える場面は多々あると思います。
合同会社を設立し、会社名を伝えた際に何割かの確率で(本当にたまにだと思いますが)、「合同会社って何?」と聞かれる事があるそうです。
株式会社と大きな違いは無く、ほぼ一緒だと説明をすれば問題ないですが、その都度説明をする手間はあるかもしれません。
合同会社を選択する方は、設立時の登記の費用が安いこと、役員任期が無い(重任登記をしなくても良い)というメリットは存在しますが、説明をする手間について、どう捉えるかがポイントだと感じています。
はぎわら司法書士法人では、会社設立に関するご相談を頂いた際、株式会社だけでなく合同会社という選択肢もある旨、必ずお伝えするようにしています。
ただ、これまで、私の説明を聞いて、株式会社から合同会社に切り替えた方はおりませんが。。
会社名を対外的に伝える場面の少ない事業であったり、どうしても株式会社がいい!というこだわりが無い場合は、合同会社を選択するのも十分に有りだと思います。
税理士さん等からのアドバイスにより個人事業主から法人成りをする方は、しっかりご説明を受けているからなのか、合同会社を選択する方が多い印象です。
既に事業が回っており、今更株式会社でも合同会社でも仕事量、内容は変わらないという理由もありそうです。
本日は、会社設立をする方が、合同会社と株式会社のどちらを選択すべきか迷う方向けに、決定する際の決め手となるポイントを解説させて頂きました。
要するに、『聞こえ』の部分をどう捉えるかです。
※あくまでも、私の個人的な見解ですが、参考までに。。
はぎわら司法書士法人では、合同会社、株式会社の設立登記に限らず、定款の内容変更、役員変更等の法人登記、商業登記に関するご相談をお待ちしております!
宜しくお願い致します!